The Log

普段ふと書きたくなった時に書くLog。これまでのことかもしれないし、これからのことかもしれないし、今のことかもしれない。

去年の今

去年のこの時期のことをふと思い出したので,その時のことを書こうと思った.これはポエムになりそうだ.
さて,去年この時期自分は何をしていたかというと恐らく「技術を学ぶこと自体が好きである」と思い込み,無闇にプログラミングを勉強していた気がする.例えばJavaScriptWebGL,GLSL,などなど.当時はかなりCGに興味を持っていた気がする(今も普通に持ってはいるが).JavaScriptも主にNode.jsを学んでいたような... それはともかく,何故学んでいたかを考えてみる.

まず根本的に「大学に入ってからプログラミングを始めた」というのが大きい.自分は何も考えずに今の大学に来ているが(選んだ理由は後で),入った時に思ったのが「周囲の人は以前から何か得意とするものを持っている」ということだった.それはプログラミング以外にも映像制作・音楽制作など創作活動である.自分は中高時代でパソコンというものを音楽を取り込むことや動画を見ることでしか使っていなかった.強いて言えば部活の紹介ビデオを作成したくらいだった.そのためか,周囲の人に追いつかなければならないという脅迫観念があった.
次に「大学の研究分野と自分の興味分野」を探していた気がする.恐らく当時一番興味のあったことがCG分野だったからそのことを勉強するために夏は費やした気がする.色々教えてもらったり独学で学んだりもしたが,結局今現在自分の力となっていない.理由を考えてみると,ただ学んでいただけで特に何も作らなかったことが原因だろう.何かやりたいこととか作るものを決めないと自分は致命的に何もできない.だからそれぞれのプログラミング言語のメソッドなどを覚えても結局何も作らなかったから「サンプルでやったことしかできない」という状態に今も陥っている.夏終わりくらいにこのことに気づき,何かを作り始めようという気になった.
また,「先輩や同期の存在」というのもかなり大きな原因だった.いわゆる大学内で有名な人というのは,小学生並の言葉になってしまうが,何かしら「できる人」や「持っている人」だった.その人たちのやっていることを見て興味を持ち,同じようなことを勉強すれば自分も何かできるかもしれないと思って学んでいた.

以上が自分が去年やっていたこととその理由だ.お気づきだとは思うが,恥ずかしい話自分はそういった何かが欲しくてやっていたというのが去年のこの時期のまとめである(大学生にもなって自己顕示欲が表にはっきり出てしまった).夏の終わりにそれを自分の中で終わらせて(終わったと信じたい),自分のペースでやりたいことを考えようと決めた.その後,今の研究室の先生に相談しに行って色々議論して今も面倒を見てもらっている.本当に感謝している.また,同期や先輩方にも色々教えてもらったり議論・相談などしてもらった.人と話すことは重要で,多くの知見を得られる.

最終的に今思っているのは焦らずに行こうということだ.学会の発表申し込み・論文締め切りにおいてはもちろん焦らなければならないが.去年とは一転変わって今はソフトウェアよりもハードウェア,モノの制作や設計を学びたいと考えている(研究室の方針含めて).例えば3Dプリンタについては色々な意見があるが,Fab的なことをやっていきたい.また,現在多くのことに手を出している状態だが,うまくバランスを保ってそれらを実行していきたい.結局去年みたいに手がつかない,あちこちに飛んでしまうなどの事態を避けるようにしていく.そのため,常に1つ以上の目的を持って最近は動くようにしている.所謂正しいことというのはわからないが,とりあえず焦らずにいきたい.